宿泊費をかけずに自由気ままな旅を楽しめる車中泊は、キャンプやアウトドア好きの間で年々人気が高まっています。しかし、快適に車中泊を楽しめるかどうかは「どの車を選ぶか」で大きく変わります。
この記事では、車中泊におすすめの車をタイプ別に厳選して紹介します。フルフラットにしたときの寸法や寝心地のポイントも解説しているので、車中泊用の車選びの参考にしてください。
車中泊におすすめの車を選ぶ3つのポイント
車中泊に向いている車にはいくつかの共通した特徴があります。購入前に必ずチェックしておきたいポイントを押さえましょう。
1. フルフラットになるか
車中泊で最も重要なのが、シートを倒したときにフラットな就寝スペースが確保できるかどうかです。シートの段差や凹凸が大きいと、マットを敷いても熟睡できません。カタログの「シートアレンジ」の項目で、フルフラット時の寸法を確認しましょう。
2. 室内の長さと幅
快適に眠るためには、身長+10cm以上の室内長が目安です。身長170cmの方なら、就寝スペースの長さが180cm以上あると足を伸ばして眠れます。幅は1人なら60cm以上、2人なら120cm以上を確保したいところです。
3. 換気・電源・プライバシー
就寝中の換気は安全面でも重要です。窓を少し開けた状態でも虫が入らないよう、ウインドウネットを用意しましょう。また、USB電源やアクセサリーソケットの位置も確認しておくと便利。プライバシーシェードやカーテンが純正オプションで用意されている車種は、車中泊への適性が高いと言えます。
【ミニバン】車中泊に最もおすすめの車タイプ
広い室内空間と多彩なシートアレンジを持つミニバンは、車中泊に最も適した車タイプです。2列目・3列目を倒せば大人2人が余裕で横になれるスペースが生まれます。
| 車種 | メーカー | 価格帯 | 就寝スペース(長さ×幅) | 車中泊おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|
| ステップワゴン | ホンダ | 約305万円〜 | 約200cm×120cm | ★★★★★ |
| ノア / ヴォクシー | トヨタ | 約267万円〜 | 約195cm×120cm | ★★★★★ |
| セレナ | 日産 | 約277万円〜 | 約195cm×120cm | ★★★★☆ |
| フリード | ホンダ | 約234万円〜 | 約185cm×110cm | ★★★★☆ |
ステップワゴン
車中泊ミニバンの筆頭候補。3列目を床下に格納できるため、2列目を倒すだけで広大かつフラットな就寝スペースが出現します。段差が少なく、マットを敷けば自宅のベッドに近い寝心地を実現。室内幅も約152cmと広く、大人2人が並んでゆったり眠れます。
ノア / ヴォクシー
2列目・3列目を倒すと約195cmの就寝スペースが確保可能。純正アクセサリーでベッドボードやシェードが用意されており、車中泊の装備を整えやすいのも魅力です。販売台数が多いため、社外品のカスタムパーツも豊富に揃っています。
ファミリーカーおすすめの記事でも紹介しているとおり、ミニバンは普段はファミリーカーとして、休日は車中泊仕様として使い分けられる万能さが魅力です。
【SUV】アウトドア好きにおすすめの車中泊向き車
悪路走破性とアウトドア感を兼ね備えたSUVは、キャンプ場や道の駅での車中泊にぴったり。4WDモデルなら未舗装路も安心して走れます。
| 車種 | メーカー | 価格帯 | 就寝スペース(長さ×幅) | 車中泊おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|
| RAV4 | トヨタ | 約300万円〜 | 約185cm×105cm | ★★★★☆ |
| フォレスター | スバル | 約310万円〜 | 約180cm×105cm | ★★★★☆ |
| ヴェゼル | ホンダ | 約265万円〜 | 約175cm×100cm | ★★★☆☆ |
| CX-5 | マツダ | 約290万円〜 | 約180cm×100cm | ★★★★☆ |
RAV4
後席を倒すと約185cmのフラットスペースが生まれ、身長175cm程度の方なら足を伸ばして眠れます。荷室の開口部が広く、荷物の出し入れもスムーズ。本格的な4WDシステムを搭載しているため、林道を抜けた先の秘境キャンプ場へもアクセスできます。
フォレスター
スバル独自のシンメトリカルAWDによる安定した走行性能が魅力。後席を倒すとほぼフラットな就寝スペースが確保でき、荷室のサイドにはフックやタイダウンベルトの取り付け部があるため、車中泊のカスタムがしやすい設計です。20代におすすめのSUVとしても人気の高いモデルです。
SUVで車中泊する際はマットやシェードなどのグッズが快適さを大きく左右します。車中泊おすすめグッズの記事で必要なアイテムをチェックしておきましょう。
【軽自動車】コスパ抜群の車中泊おすすめ車
「車中泊は軽自動車では無理」と思われがちですが、最近のスーパーハイトワゴンやSUVタイプの軽自動車なら、ソロ車中泊に十分なスペースを確保できます。維持費の安さも大きなメリットです。
| 車種 | メーカー | 価格帯 | 就寝スペース(長さ×幅) | 車中泊おすすめ度 |
|---|---|---|---|---|
| N-VAN | ホンダ | 約134万円〜 | 約210cm×55cm | ★★★★★ |
| ハスラー | スズキ | 約138万円〜 | 約170cm×100cm | ★★★☆☆ |
| ジムニー | スズキ | 約155万円〜 | 約165cm×90cm | ★★★☆☆ |
| N-BOX | ホンダ | 約165万円〜 | 約170cm×60cm | ★★★☆☆ |
N-VAN
軽自動車で本格的な車中泊をするなら、N-VANが圧倒的におすすめ。助手席を前に倒すと助手席側に約210cmもの長大なフルフラットスペースが出現します。軽バンベースのため荷室の床が低くフラットで、段差もほとんどありません。商用車ベースならではの実用性が、車中泊では大きなアドバンテージになります。
ハスラー
遊び心あふれるデザインが人気のハスラーは、前席を倒すとフルフラットに近い就寝スペースが確保できます。身長165cm以下の方やお子さんとの車中泊に向いています。4WDモデルなら山道も安心で、キャンプと車中泊を組み合わせた旅にぴったりです。
軽自動車の詳しい比較は軽自動車の人気ランキングも参考にしてください。
車中泊を快適にする必須アイテム
どんなに車中泊に向いた車でも、グッズなしでは快適に過ごせません。最低限揃えておきたいアイテムを紹介します。
マット・寝袋
車中泊の快適さを最も左右するのがマットです。厚さ5cm以上の自動膨張式(インフレーターマット)がおすすめ。シートの段差や凹凸を吸収して、フラットな寝心地を実現します。寝袋は季節に合った対応温度のものを選びましょう。冬の車中泊防寒グッズの記事では、寒い季節の対策を詳しく解説しています。
プライバシーシェード・カーテン
外からの視線を遮り、車内のプライバシーを確保するシェードやカーテンは必需品です。遮光効果で朝日による早朝の目覚めも防げます。車種専用設計のものがフィット感抜群でおすすめです。
ポータブル電源
スマートフォンの充電はもちろん、電気毛布やミニ扇風機、調理家電まで使えるポータブル電源があると車中泊の快適度が格段にアップします。容量500Wh以上のものなら一泊分の電力を十分まかなえます。
車中泊の食事
車中泊の楽しみのひとつが食事です。手軽に済ませたいなら、水を注ぐだけで調理できるアルファ米が便利。アルファー食品のご飯なら、食べきりサイズの0.5合で水でも調理可能。スタッキングできるのでかさばらず、車内に常備しておける手軽さが車中泊にぴったりです。
快適な車中泊に必要なグッズをまとめてチェックしたい方は、車中泊おすすめグッズの記事を参考にしてください。
車中泊のマナーと注意点
車中泊を楽しむうえで、知っておくべきマナーと注意点をまとめます。
エンジンのかけっぱなしはNG
アイドリング状態での就寝は、一酸化炭素中毒の危険があるだけでなく、騒音や排ガスで周囲に迷惑をかけます。エアコンに頼らず、季節に合った寝具やポータブル扇風機・電気毛布で温度調整をしましょう。
車中泊が許可されている場所で
道の駅やSA・PAは仮眠は認められていますが、長時間の滞在や炊事は基本的にNG。堂々と車中泊を楽しみたいなら、RVパークやオートキャンプ場など、車中泊が正式に許可されている施設を利用しましょう。おすすめのキャンプ場の中にも車中泊OKの施設が紹介されています。
ゴミは必ず持ち帰る
車中泊で出たゴミは、必ず自分で持ち帰りましょう。ゴミの不法投棄が問題となり、車中泊が禁止になった施設もあります。マナーを守ることが、車中泊文化を守ることにつながります。
車中泊用の車を手に入れるなら
車中泊に最適な車を見つけたら、乗り換えの準備も進めましょう。今乗っている車を少しでも高く売却すれば、その分を新しい車の購入資金に充てられます。
ディーラーの下取りだけで決めてしまうと、買取専門店より数万円〜数十万円安くなることも。全国200社以上の買取店から最大10社に無料で査定依頼できる車選びドットコム買取なら、手間をかけずに最高額を引き出せます。
車の売却について詳しく知りたい方は、車買取で後悔しない完全ガイドや一括査定の選び方もあわせてチェックしてください。
まとめ:自分のスタイルに合った車中泊おすすめ車を選ぼう
車中泊におすすめの車は、スタイルによって最適解が変わります。
- 2人でゆったり車中泊:ステップワゴン、ノア/ヴォクシー(ミニバン)
- アウトドア+車中泊:RAV4、フォレスター(SUV)
- ソロ車中泊・コスパ重視:N-VAN、ハスラー(軽自動車)
まずはフルフラット時の就寝スペースの寸法を確認し、自分の身長と使い方に合った車を選ぶのがポイントです。車が決まったら、マットやシェードなどのグッズも揃えて、快適な車中泊ライフを楽しんでください。
車選び全体を幅広く検討したい方は、人気の車ランキングやおすすめドライブスポットもあわせてどうぞ。

